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zoom RSS 徒然の記〈東京・夏の陣!〉

<<   作成日時 : 2016/07/29 13:51   >>

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       夕立や 一かたまりの雲の下 (子規)

       暑中お見舞い申し上げます。

 東京は、昨日(7月28日)ようやく梅雨明けしたばかり。例年になく長い梅雨空が続いていていました。
 従って、6月〜7月は、比較的過ごしやすい気温でしたが―
 一方では、首都圏の水がめの貯水量のほうは、平年の半分以下という不思議な現象が起きているそうです。
 色々ありますが、ま、自然現象には勝てませんね。

 それにしても、つい先日起きた<相模原障害者施設殺傷事件>(7月26日)、あまりにも凄惨過ぎて、唯々驚きに明け暮れるくばかりですが―
 一人の犯人が、刃物によって19人を殺し、26人に重軽傷を負わせたという、犯罪史上類のない事件が起きたことで、現在、日本中が衝撃を受けています。
 しかも被害者は、みな重度の障害者ばかりで、ほぼ全員が失血死によって命を失ったと言うのですから、犯人の殺意の強さが感じ取られます。
 まだまだ詳しいことは分かりませんが、あのイスラム国のテロリスト同様、間違った思想や宗教に凝り固まった確信犯ほど恐ろしいものはありません。

 そしてテロと言えば―
 今月も、世界のあちこちで、またしても過激派の<テロ>が勃発。世界的なリゾート地、<フランス・ニースのテロ事件>(07・15)、<トルコの軍事クーデター未遂事件>(07・16)、<ミュンヘン銃乱射事件>(07・23)、<アフガンで自爆テロ>(07・24)・・等々、今や世界のどこもかしこも、危険がいっぱいです。
 また、グローバル絡みで言えば、今月は、<ロシアの国ぐるみのドーピング問題>なども浮上し、IOCが出した結論としては、ロシアを全面排除とはせず、「一部排除」とする苦渋の選択をしたそうですが―
 果たして「ドーピング」は全体責任か?あるいは個人の権利を守るのか?その動向、背景など、世界中が物議を醸すことになりました。
 そんな<リオデジャネイロ五輪>も、いよいよ8月5日から始まるそうです。
 
 そして「いよいよ」と言えば―
 前都知事が退任後、東京は、ポスト舛添として<東京都知事選> が始まり、連日各所で熱い舌戦が繰り広げられています。
 で、現在、元防衛相の小池百合子氏(64)、元総務相の増田寛也氏(64)、ジャーナリストの 鳥越俊太郎氏(76)の3氏が、事実上の決戦ということになっていますが―
 それもこれも、いよいよ明後日7月31日の日曜日に決着がつきます。
 今回は、珍しく我が家fでも、娘が通勤や外出の際、あちこちで候補者の街頭演説に遭遇するなどして、いつになくヒートアップしています。
 東京の顔。日本の首都の顔です。
 果たしてどんな結果になるのでしょう。
 

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 余談になりますが―
 今や社会問題にもなっている<待機児童問題>について―
 東京は、その数が最も多く、しかも、どんどん増加しつつあるそうです。
 で、ふと思うわけです。
 もしかしたら、その中には「働かなくても大丈夫」って人も入っているんじゃない?と―。
 育児放棄?とまでは言いたくはないけれど、社会のムードに流されて―
 本来ならば、親が子供を育てるのが自然の姿。せめて3歳くらいまでは、母親が必要なのではないかと―。
 なのに、そのたった3年間すら、子供と一緒に過ごす事が出来ないとしたら・・それはそれで根深い何か?が阻(はば)んでいることになり、「社会問題」として捉えるべきじゃないかと―。
 キャリアを積んで働きたい女性専業主婦を望む女性。 今は生活のために働かなきゃならないけれど、いずれは再就職したいと思っている女性・・人それぞれ、生き方も、生活環境も異なりますが―
 長い人生の中で、「育児」の期間はあっと言う間に終わっちゃいます。
 せめてじっくり、愉しんで育てれば良かったと思うのは・・ずっと後になって、初めて気づくことです。
 最近とみに<待機児童問題>ばかりがクローズアップされる中で、ややもすると上から目線で「保育所、保育所」と、まるで正義の志気みたいに訴える女性たちを見ていると・・
 ???と、まあ、正直、疑問に思っちゃうわけです。
 こんな事を考える私って、もしかしたら、意地悪なのでしょうか?
 それとも、社会の流れに逆行しているのでしょうか?



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 さて、今回は、話題のあの小説・・そうです。つい最近、<第29回三島由紀夫賞>を受賞された、蓮実重彦先生の『伯爵夫人』(新潮社)という小説です。
 なぜ話題になったかと申しますと―
 受賞の際、ご本人が不機嫌であったことから、記者団から受賞を喜んでいるかと問われ、「ばかな質問はやめていただけますか」と一蹴し、その後のインタビューでも、「はた迷惑な話。80歳の人間にこのような賞を与えるという機会が起こってしまったことは、日本の文化にとって非常に嘆かわしいことだと思っております」などと言って、報道陣を慌てさせたからです。
 で、初めてテレビでその場面(画像)を見て、興味津々。「これは是非とも読んでみなきゃ」と、秘かに単行本になるのを心待ちにしていたのです。
 勿論、蓮実重彦氏のお名前だけは、それとな〜く(失礼)知っていましたが、作品に触れたことは一度もありませんでした。
 なにしろフランス文学者(パリ大学博士)。映画評論家。文芸評論家。編集者。小説家。第26代東京大学総長。同大学名誉教授。という立派な肩書ですからね。「取っつきにくい」ということもあります。
 そんな経緯もあって、今回は、好奇心方々読んだのですが―

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             エロス×戦争×サスペンス
            世界の均衡を揺るがす
                     文学的事件!


 いざ読んでみると、あまりにも衝撃的な中身だったのでビックリ仰天!
 意外や意外。驚愕のポルノグラフィだったのです。
 ポルノ・・つまり・・エロいのです。とにかくエロいのです。
 てか、改めてこうして読後感を書くのさえ憚(はばか)れるような性描写――
 つまり、終始、なんともストレートな語彙を多用しているところなどは、まさにポルノグラフィの極みです。

 物語の主人公は、帝大入試を間近に控えた青年二朗。時代背景は、「太平洋戦争」開戦前夜。
 舞台は、「大日本帝国」帝都東京。最後まで名前が記されることのない伯爵夫人は、彼が家族と住む屋敷に同居しているのですが、その理由も定かではなく、そもそも、彼女が本物の伯爵夫人であるかどうかも定かではありません。
 そればかりか、もしかしたら彼女は、高級娼婦の成れの果てなのかもしれないという噂もある中で、ある日二朗が聖林(ハリウッド)製の映画を観た帰りに伯爵夫人を発見し、彼女から「せっかくですからご一緒にホテルへまいりましょう」と誘われます。

 傾きかけた西日を受けてばふりばふりとまわっている重そうな回転扉を小走りにすり抜け、劇場街の雑踏に背を向けて公園に通じる日陰の歩道を足早に遠ざかって行く和服姿の女は、どう見たって伯爵夫人にちがいない。こんな時間にこんなところで、いったい何をしているのかと訝しみつつ、あからさまにあとを追うのもためらわれたが、ほんの数歩も進まぬうちに、あたかも狙いすましたかのように女は振り返り、まあ二朗さん、こんな時間にこんなところで、いったい何をしてらっしゃるのとあでやかに微笑みかける。・・略  (冒頭部分より)

 という導入部分から始まり、謎に満ちた和製ルイーズ・ブルックス風の伯爵夫人と、二朗青年のめくるめく「官能」の世界が始まるわけですが―
 最初は醒めていた青年も、 伯爵夫人 の手慣れた挑発によって、次第に性の昂ぶりを憶えて行き・・というもので―
 この先は書くわけにはいきませんが、二朗青年のみならず、男性の読者ならば、多分誰もがエクスタシーの世界へと惹き込まれることでしょう。

 因みに、冒頭部分の「ばふりばふり」というのは、著者が70年前読んだ漫画の中に、東南アジアの天井に張ったカーテンを、冷房のために揺らす際に出る音として「ばふりばふり」という言葉を使っていた。つまり、70年ぶりに再現した言葉なのだそうです。

 著者が22年ぶりに描きあげた長編小説ということですが―
 なによりも、あまりにも描写が刺激的過ぎて、卑猥な単語が散りばめられていることや、カタカナでしか読み慣れていない国名外来語に、敢えてルビをふらずに難解な漢字を使って読ませているところなどは、少々辟易しました。
 そんなこんなで、色々な意味で驚かされた『伯爵夫人』、ネットでの反響を幾つか調べてみたところ、大方の人が、同様な驚きをもって読んだようです。
 一方、文章が生動し、「夏目漱石」「永井荷風」にも連動するとか、幻惑的文体で、「これはポルノであるよりも、はるかに「純文学に近い」と捉えている人もいました。

 文章に隠された奥の奥のほうを探って行くと、「エロス」イコール「戦争」ということになり、そのことは、最後の数行で明らかになります。
 と言うことで―
 そもそもエロチックなものに対しては抵抗力のない清純派?のワタクシメとしては、耽美で格調高い「活字」のイリュージョン・・つまり、気品のある上質な衣裳をまとった「絶世のポルノ小説」としか映らなかったのですが、こんな読者って・・やっぱり「凡庸」ってことでしょうか。



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 一方、映像のほうは―
 今回も多種多彩、雑多なDVDや映画を観た中で、やっぱり心に残る映画って、好きな系統に限定されてくるんですよね。
 従って、今回は、TVドラマでは毎回欠かさずに観ていた、お馴染みの『HERO』の劇場版(2015年・日本)と、『バスキア』(1996年・米)という海外映画です。
 面白くて、格好良くて、しかも健全?な『HERO』の魅力再確認。
 劇場版ならではのパワーがあって、理屈抜きに楽しめるんですよね。
 今回のお話は、キムタク(木村拓哉)演じる久利生検事が、交通事故死した女性が靴を履いていなかったことを不審に思い、疑問をつき止めようと捜査して行くうちに、目の前に立ちはだかったのは、謎の「ネウストリア公国」の大使館だった、というもので―
 謎を握る「外交官」役の佐藤浩市共々、いつもながらの型破りな検察官久利生公平と、個性豊かな城西支部の面々、 今回は、事務官から検事になった松たか子演じる雨宮舞子が加わり、いつもの久利生検事担当の検察事務官、北川景子演じる麻木千佳と、正義のために国境を越えて追及するという・・とまあ、お決まりのパターンで、どこからどう見ても、理屈抜きに爽快なのです。
 キムタクのパーフェクトな格好良さ、息の合った松たか子との息の合ったコンビっぷり。個性豊かな脇役陣が花を添えて、ユーモア満載。映画ならではのサービス精神で楽しませてくれるのです。
 たまには、七面倒臭くない映画も観なきゃね。


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 また、『バスキア』のほうは―
 1980年代にニュ―ヨークで落書きからアート界のアイドルになり、27歳の若さでこの世を去った「ジャン・ミシェル・バスキア」の伝記映画です。
 父親は公認会計士でハイチ出身。母親はプエルトリコ出身という、ごく普通の中流家庭の家に生まれたバスキアでしたが、7歳のとき、交通事故に遭い脾臓を摘出。入院中に母親が贈った『解剖書』の図鑑は、その後の彼の作品の重要なモチーフとなります。
 その両親は離婚。幼い頃、よく彼をニューヨークの美術館に連れて行ってくれた母親は、精神病院に入院してしまいます。
 物語は、そんなバスキアが、ウェイトレスで画家志望の女性と親しくなり、彼女のアパートに転がり込み、画廊で電気工事のアルバイトをしながら、当時、画商で評論家でもあった「アンディ・ウォーホル」に認められ、アーティストとして不滅の栄誉を手に入れりことになりますが―
 ウォーホルの死後は、ドラッグの量が増え、奇行や妄想壁が目立つようになり、1988年、薬物の過剰摂取によって死亡します。
 享年27歳。短い生涯ながら、手作りのポストカードや落書きのような絵画(グラフィティ)など、夥しい数の作品を残した「ジャン・ミシェル・バスキア」の名は、今も「20世紀で、最も重要なアーティストの一人」として、世界が知るところです。
 藝術自己破壊。興味深い映画でした。


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 そんなこんなで・・・ふ〜〜。
 ほぼ2カ月にも亘(わた)る鬱陶しい梅雨空同様、グレーの気持ちでボケ〜っとしているうちに、恐ろしくも、あと2日で8月。
 巷では、任天堂が開発したスマートフォン向けゲーム、<ポケモンGO>とやらが、一足先に米国などで大ヒット。遅れて日本でも配信されました。(7月22日)
 例年ならば、猛暑・猛暑のこの時期、代わりに熱くなっているのが、テレビなどでも盛んに話題になっているこのゲーム。
 なんでも、「現実の世界」を舞台にして、「バーチャルのポケモン」を捕まえたり、戦ったりするゲームだそうですが・・
 それにしてもね〜。あれだけ「歩きスマホは危険」だとか言いながら、一転して、老いも若きも<ポケモンGO>に熱中する始末。まるで、ゲームを推奨しているかのようなはしゃぎっぷりに、少々ゲンナリしておりました。
 勿論、私には関係ないし、一向に動じませんが・・
 な〜んも分からないまま、無視するのもシャクなので―
 つい先日、それとなく娘に訊いてみたら、醒めた顔でスマホを差し出して、「ホラホラ」と言うので覗いてみたら、私の足元に問題の「ポケットモンスター」とやらが見えました。
 思わず、「へ〜、これなのね」と、妙に嬉しくなりましたが・・凄い時代になりました。 
 最近になって、あまりの熱中ぶりに、あちこちで事故が多発。やっぱりね。


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 ついでながら、<ポケモンGO>ではないけれど、娘はこのところ、英会話の個人レッスンを受けるために、あちこち探索し、週末ごとに無料体験しまくっています。
 少しでも好条件の場所、講師、費用を追い求めて試行錯誤しているようですが―
 人一倍向上心はあるものの、なにごとにもシュールで、交際下手で、不幸なことに、無欲過ぎるという究極のハンディを背負い、独自の自縄自縛に伸び悩んでいる娘のことです。落ち着くまでは、時間がかかりそうです。

 自由も生活も、これを勝ち取ろうとする者は、日ごと新しく闘いとらねばならない。(ゲーテ)
 
 
 って・・ね。
 東京は梅雨も明けて、モード全開。
 さて、ターゲットのモンスターは・・





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2017/06/30 12:10

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内 容 ニックネーム/日時
ポケモンのソフトは、もう、1千万人の利用者がいるのだそうです。深夜、街中をうろつく様子は異様です。

娘さんは、海外留学を望んでいるのかも知れませんね。
ダダさん
2016/07/31 07:46
ダダさん、こんにちは。
「ポケモン・ゴー」の熱中ぶり。まったく同感です。
まるで中国のような光景で、異様としか映りませんでした。
多分、一時的な現象でしょうけどね。

娘に関してですが・・
考えてみれば、一緒に暮らしていても、お互いに、日頃の会話はどうでも良いことばかり。肝心な事は何も話していないような気がします。
 果たして何を考えていることやら・・。
夢子
2016/07/31 13:13

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