胡蝶の夢

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zoom RSS 徒然の記〈生きてスベって、グラぶって・・〉

<<   作成日時 : 2016/09/30 10:37   >>

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      流れ星 はるかに遠き空のこと (高浜虚子)

 秋冷の候。東京は、先月に引き続き、相変わらずぐずついた空模様です。
 なにしろ9月の始めにして、早くも長雨の状態で、日照時間も飛びぬけて少ないそうです。
 その上、大型台風の接近が多発。上陸はしなかったけれど、雨・雨・雨の毎日でした。
 従って、私のように室内だけで生活していると、身も心も「カビが生えちゃいそう」モードに陥り、やたら鬱々とした気分になるのです。
 秋冷ならぬ愁冷?です。
 早まる夕暮れと共に、ひとごとにの気配が深まります。
 そんな中で、<リオ・パラリンピック閉会式>も無事終わり(9月19日)、とりあえずは「一件落着」ってところでしょうか。
 また、個人的には、初めてテレビで<パラリンピック>の閉会式を観て、すでに終わった<オリンピック閉会式>に負けないくらい、いえ、それ以上のパワーを感じ、びっくりしました。
 中でも、義足を付けず、片足で(正しくは1・5本の足で)踊った日本人ダンサーの踊りには、その身のこなし、演出の美しさ(膝の先端の星のライト)、芸術性に、思わず目を見張りました。
 聞くところによると、今回の<リオ・パラリンピック>では、日本はメダル数24個。惜しくも「金メダルならず」だったそうですが―
 若きアスリート達の目標は、早くも4年後の<東京オリンピック・パラリンピック>に向かっているんでしょうね。
 また、恒例の <凱旋パレード>のほうも、来月(10月7日)開催されるということで、お祭り好き、スポーツ大好き人間が大集合。銀座界隈は、また賑々しく盛り上がることでしょう。


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 一方、一向に「落着」しないのが、<東京都知事選>以来ガタガタしまくりの小池都知事VS都議連の不穏な確執です。
 しかも同時期に発生し、現在進行形の東京築地市場<豊洲移転問題>に絡む、諸々の怪事情。
 とりあえず移転は延期したものの、「盛り土」の問題から始まって、「地下空間」だとか、「汚染」だとか・・、収まる気配がありません。
 聞けば聞くほど混沌としてくるけれど、東京は、連日この話題で持ちきりです。
 従って、小池新都知事も、就任以来、様々な難題を抱え、息つく暇もない多忙な日々を送っているようですが―
「東京大改革」、「都民ファースト」を掲げて血気盛んな女史のこと。新たに立ち上げるという<政治塾>の話題などもチラホラ。人気上昇中のようです。

 また、同じ女性リーダーとして登場したのが、つい先日、<民進党の新代表>に決まった「蓮舫」氏です。 
 就任までは、「台湾」「日本」<二重国籍>の問題で、揺れに揺れた末に(党内の代表選で)決まった女性リーダーですが―
 いよいよ<臨時国会>も始まり(9月26日〜)、なにやら政界を巣食う魑魅魍魎(ちみもうりょう)たちが、再び動きす気配がします。


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 ところで―
 つい先日、新刊本をネットで検索していたら、ふと目に留まったのが『九十歳。何がめでたい』(佐藤愛子著・小学館)というエッセイ集でした。
 作者の佐藤愛子女史といえば、このブログを始めるずっと、ずっと以前に、『戦いすんで日が暮れて』(1969年・直木賞受賞作品)という短篇集と、『血脈 上・中・下巻(2000年・菊池寛賞受賞作品)という、長編小説を読んだ記憶があります。
 なので、「あら、まだお元気だったのね」と嬉しくなり、早速読んでみました。
 著者らしい、なんとも気風(きっぷ)の良いタイトルと、「やけくそ」気味で書いたと思われる、スカッと豪快なエッセイ集です。
 因みに、以前読んだ『戦いすんで日が暮れて』という作品は―
「ユーモアは家風」という著者が、夫の会社が倒産し、天文学的な借金を背負わされることになった経緯、借金取りや、周囲の裏切りや家庭事情、様々な人間模様を描いたユーモラスな短篇集でした。
 また、『血脈 上・中・下巻』のほうは―
 作家「佐藤紅緑」を父に、詩人「サトウハチロー」を義兄に持つ著者が、第三者的な視点で、一族の歴史を描いた「実録的大河小説」でした。
 やたら分厚くて重い「上・中・下巻」三冊。それも中身が中身(重厚)だったので、少々辟易したのを覚えています。
 以来、彼女の作品にはご無沙汰していましたが―

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 久々の佐藤愛子パワー全開の最新エッセイ集『九十歳。何がめでたい』ということで、何よりもタイトルに惹かれてしまったのです。

   めでたく大増刷!
    「いちいちうるせえ」ほか
     気持ちがスカッと晴れると大反響
     御歳九十二歳、もはや満身創痍。
     ヘトヘトでしぼり出した怒りの書

                (帯封より)


 本書は、1923年(大正12年)生まれの著者が、今年の夏(2016年)、それまで「女性セブン」に連載してきたものを加筆し、エッセイ集にまとめたものだそうです。 
 従って、つい最近起きたホヤホヤの時事問題は勿論のこと、噂の番組、橋下×羽鳥の新番組」まで、著者らしい、若々しい思考力で(頑固なところもあるけれど)チョイスしています。
 人生を「やけくそ」で生きて来たという著者が、数年前、そろそろのんびり老後を過ごそうと思ったことがあったそうですが―
 いざ「のんびり生活」に入っみると、何だか気が抜けて楽しくない。「さあ、やるぞ!進軍!」といった気分にもならず―
 誰に対してともなく、ものいわぬ 婆(ばば)ァとなりて春暮るる な〜んて句を呟いていたそうです。
 
 目次を見ても―

  *こみ上げる憤怒の孤独 
  *来るか?日本人総アホ時代
  *我ながら不気味な話
  *妄想作家
  *思い出のドロボー
  *平和の落とし穴
  *老残の悪夢
  *いちいちうるせえ


 などの全29章。心ならずも、自らの年齢による様々な不具合を上げつらね、“憤り”ながらも爽快なタッチで綴っています。
 例えば、こんな風に・・ね。

「九十と言えば卒寿というんですか、まあ!(感極まった感嘆詞)おめでとうございます。白寿をめざしてどうか頑張ってくださいませ」
 満面の笑みと共にそんな挨拶をされると、
「はあ・・・有り難うございます・・・」
 これも浮世の義理、と想ってそう答えはするけれど内心は、
「卒寿?ナニがめでてえ!」
 と思っている。(本文より抜粋)


 とは言いつつも―
 御歳93歳の佐藤愛子女史、日々衰えて行く「老化現象」で満身創痍になりつつも、それでも生きていることに対して―
 長生きするということは、「全く面倒臭いこと」と言い捨て、「まったくしつこいねェ」と嘆いています。
 そうして、このような文章で締め括(くく)っているのです。

 人間は「のんびりしよう」なんて考えてはダメだということが、九十歳を過ぎてよくわかりました。(おしまいの言葉より抜粋)

 逆境なるが故のユーモアの大切さ。25歳から68年間小説家であり続けた愛子先生、いまだ健在。読んでいるうちに元気が出てきて、喝采したくなる本でした。


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 一方、映像のほうはば―
 以前一通り観たけれど、再度お借りしている『Xファイル』をコツコツと観る傍ら、そろそろ大詰めにきつつあるアメリカの次期大統領選ではないけれど、ホワイトハウスの裏側を描いた『ハウス・オブ・カード』のドラマを観たりしています。

 また、先日の連休だったか・・ちょっとユニーク過ぎて、思わず「ナニ?ナニ?」と観入ってしまったのが、『NHKあべ一族旗揚げ公演 あべ上がりの夜空に』という舞台劇でした。
 どうやら、宮藤官九郎が初めて構成・演出を手がけた「仰天公開歌謡バラエティーショー!」とかで、2009年に放映された番組の再放送ということでした。
 オープニングからフィナーレまで、「アベ」だけで繋がっているという、奇妙キテレツな舞台なのです。
 なにしろ、NHKホールを舞台に、芸能人から一般人まで、とにかく「アベ」という苗字の人達が大集合。「歌」あり、「音楽」あり、「お芝居」あり、「コント」あり「ダンス」あり・・虚実入り乱れたエンターテインメントが、渾然一体となっているのです。
悪夢?桃源郷?そのシュールさと言ったら・・ハンパじゃないのです。
 あとで調べてみたら、この番組、【第27回ATP賞テレビグランプリ2010情報バラエティ部門優秀賞】を受賞したんだとか―。
 恐るべし奇才、宮藤官九郎

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 また、最近観て、特に印象に残っている映画と言えば―
 ひとりの老医師の意識の奥に内在する孤独を描いたスエーデン映画、『野いちご』1957年・イングマール・ベイルマン監督)でしょうか。
 医学の研究に生涯を捧げ、その長年の功績を認められ「名誉学位」の授与式に向かう老教授の一日を、心象風景を交えて描いた白黒映画です。
 栄光の日になるはずだったのが、前夜に見た自身の死を暗示する悪夢のため、当初の予定を変更して、義理の娘(マリアンヌ)と、ちょっとした(半日ほどの)小旅行(半日ほどの)に出かけた老医師イサク。
 目的地に向かう途中、彼は様々な人物に出会いながら、これまでの人生を顧みることになりますが―
 妄想回想悪夢・・無作為に絡み合った過去と現在。
 研究者としての輝かしい名声とは裏腹に、自らの人生が、いかに空虚なものだったか気づいた時・・・
 というもので、老人の孤独とは?充足感とは?を考えさせられる、静的で、内面的な映画でした。

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 さて、「秋分の日」も過ぎ、今年もいよいよ本格的な“秋”ゾーンへ。
 毎年、変り映えのしない、同じような季節が巡ってきます。
 毎年、一つずつ歳をとって、毎年、少しずつどこかが変わって、少しずつ何かが消滅して行きます。
 気がついてみたら、周囲はすっかり様変わりして自分一人・・
 強迫観念に駆られる季節でもあります。
 
 最近しみじみ思うことは、人間は、誰もが平等に歳をとり、平等に、何かの“試練”を与えられているんだな〜と―。
 逃げるに逃げられない“宿命”という錘(おもり)を背負って・・ね。
 刻々と更新される情報網の中で、巨大化する自然災害。事件・事故。自分以外の様々な人生模様・・
「生きる」って、本当に疲れることですね。
 先ほどの佐藤愛子女史の「本」ではないけれど、歳をとると言うことは、ある意味「面倒臭い」ことでもあります。
 しかも、自分らしく、精一杯「遊び心」を持って生きようと思うと、更にヘトヘトになります。(ふ〜〜)


 余談になりますが―
 先日、「ポケモン・GO」をやるために、老若男女、何百人もが一斉に一つ場所に向かって走っている光景を(テレビで)見て、“異様”過ぎて、恐怖さえ感じたものですが―
 今度は、(何かの番組で)家を購入する際、わざわざモデルルームに出向かなくても、<バーチャル・リアリティ・ショールーム>で、居ながらにして実際に住んでいるような気分を体験出来ちゃうという、凄いコンテンツに関して報道していました。
 要するに、<仮想空間>で、家のみならず、そこにある家具も、備品も、見て触れて体感出来ちゃうという、未来型の<ショールーム>です。
 それにしても、アナログ人間にとっては、限りなく「気持ち悪〜い」時代じゃござんせんか。

 
 また、最近は、テレビのCMでも「グラぶる」な〜んて新ワードが出現し、またしても「ん?グラぶるって???」と悩むことになります。
 しかも、この「グラぶる」ってのが、時としてワタクシメの脳裏から離れないことがありまして―
 CMの曲♪や歌詞・・ついでに、若く個性的な菅田将暉(すだ まさき)クンに、歳がいもなく胸キュンしちゃったりして、「あ〜あ・・」と、ため息をつかなきゃならないのですから―
 やっぱり、こちらも疲れることになります。

    “夢見る少女”のなれの果てです。







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片足で踊るダンサー


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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
東京オリンピックは、果たして正常に開催することが出来るのか?不安だらけですね。
ノーベル賞受賞のニュースだけが救いのようです。
ダダさん
2016/10/04 17:12
ダダさん、こんにちは。
本当ですよね。
テレビでは連日、小池都知事の動きと「東京オリンピック」関連の話題で持ちきりです。
開催まで、もう4年。まだ4年。
アレコレ心配しても仕方ないけれど―
月並みですが、成功を祈るばかりです。

毎年思うことですが―
日本人の「ノーベル賞」受賞者数って、凄いですよね。
それもこれも、高い頭脳力と探究心、コツコツ努力型の国民性だからこそでしょうか。
夢子
2016/10/05 12:25
国民全体の福祉に役立つことだけでなく、
物事の「本質」を明らかにする、
科学的な分析そのものに関心が高い国民性なのかも知れません。
ダダさん
2016/10/06 09:40
ダダさん。こんにちは。
そうかもしれませんね。
今年は、今のところ大隅氏一人ですが・・
未来に役立つ頭脳の発掘という意味では、近年、大いに誇らしく思いますよね。
が、“分析”ということになると、私自身は「科学的なもの」にはめちゃめちゃ弱いので、手も足も出ません。

ところで、ここ何年か、毎年ノーベル文学賞に「村上春樹」の名前が挙がるのに、なかなか受賞することが出来ませんね。
さて、今年は・・。
夢子
2016/10/06 13:06

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