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ノルウェイの森〈混沌と喪失・そして詩情〉
先日、ネット上で“村上春樹の世界的ベストセラー「ノルウェイの森」映画化”という記事を見つけ、「ん?」と思って中身を読むと・・なんと、フランスの俊英トラン・アン・ユン監督がメガホンを取り、2009年2月のクランク・インを目指している、と書いてありました。
1987年に発表された『ノルウェイの森』(講談社)は、数ある村上文学の中でも、その地位を不動のものにした記念碑的な作品として、日本での累計発行部数870万部を誇る大ベストセラー小説として知られていますが、初版から21年の時を経て、つい...
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2008/08/17 12:51 |
徒然の記〈誰だっけ・・?〉
暑中お見舞い申し上げます。
暑いです。・・というか、このところ室内ばかりにいるので、それほどの切実感はないのですが・・噂ではかなり暑いようです。
といっても、なにも「近年の気温の上昇化傾向について」書こうと思っているわけではなく、お天気とは全く関係ない、『物忘れ、度忘れ』のお話です。
さて、もうずっと以前の話になりますが―
いつだったかこのブログで、私自身の『方向音痴』のことを取り上げたことがあります。
とにかく周囲から「バカだ、チョンだ」と言われながらも、常に目的地に...
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2008/08/10 14:25 |
贖罪(しょくざい)
人は時々嘘(うそ)をつきます。
どんなに「正直でありたい」と思っていても、時と場合によっては、嘘をつかなきゃならない場合もありますし、心ならずも嘘をついてしまうこともあります。
まあ「嘘も方便」というコトバがあるぐらいですから、それによって何かが好転するのであれば、便宜上それも「止むを得ない」のかもしれません。
が、もしも・・万が一、自分のついた嘘が・・しかも極めて衝動的な嘘が・・ひと組の若いカップルの人生を、生涯に亘って狂わせてゆくとしたら―
それは、この上なく恐ろしい...
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2008/08/03 12:14 |
ショートショート〈テレビと寝る女〉
モエちゃんは、どこにでもいるフツーの独身ОLです。
東京で一人暮らしを始めて早や12年、今年32歳になりますが、小さな美容関係の会社で働きながらケナゲにも生き抜いています。
なぜケナゲなのかというと、彼女の”美徳”でもある天性のお人好しと育ちの良さが災いして、その真面目な仕事ぶりや、キャリアの割には、年中「お金がない」、「お金がない」とぼやいている貧窮ОLだからで―
事実、モエちゃんは「生活苦」に喘いでいるのです。
とはいえ・・だからといって・・世の中を恨んだり、卑屈にな...
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2008/07/27 14:20 |
徒然の記〈ビューティフルからビジュアルへ〉
最近、「活字メディアの衰退」というコトバを、よく耳にするようになりました。
これは若者たちの「活字離れ」に限らず、日本人全体が新聞を初めとする「活字文化」から遠ざかる傾向にある、というものですが―
そんな中で、今「本の世界」でちょっとした“異変”が起こっている、という興味深い情報をキャッチしたので、足の向くまま気の向くまま、得意の「独断と偏見」で書いてみようと思います。
ところで「ジャケ買い文庫」ってご存知ですか?
ん?なにやら聞き馴れないコトバですが・・そう、巷では今、...
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2008/07/20 12:46 |
サタンという名の天使〈不思議な少年〉
今回は『トム・ソーヤの冒険』の作者として知られている、マーク・トウェインの『不思議な少年』(中野 好夫訳・岩波文庫)のお話です。
といっても、恥ずかしながらワタクシ『トム・ソーヤの冒険』は読んでいないのですが―
なんでもこのマーク・トウェインという作家(1835〜1910)、アメリカでは元々ユーモア作家としての評価が高く、楽観主義(オプティミズム)を代表する作家だったそうなのですが、晩年は「奇怪なほどまでに」人間不信に陥り、以来、悲観主義(ペシミズム)に彩られた作品を書くようにな...
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2008/07/13 11:33 |
徒然の記〈七色のころ・・・〉
七月―。
今年の梅雨は例年になく雨の日が多いせいか、例年になく心身ともに滅入っています。
どんよりとした梅雨空、いつ止むとも知れぬシトシト雨、鉛色の雲、濁った薄日、遠雷、驟雨、雷鳴、重苦しい風の息、密(ひそ)やかな憂鬱・・・。
そんな日が続くと、何だか世界中のすべてのモノが灰色に見えてしまい、ただ理由(わけ)もなくため息なんかをつくことになります。
が・・ではありますが・・・だからこそ―
だからこそ今の時季、輝いているモノもあるのです。
そう・・・アジサイ(紫陽花...
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2008/07/06 12:50 |
突如彗星の如く
昨年来、読もう読もうと思いながら、ついつい先送りにしていた『彗星物語』(宮本輝著・文春文庫)という本・・とうとう思い切って「エイ、ヤー」とばかりに?読んでみたら・・(宮本輝さんゴメンナサイ)これがスバラシク面白くて、自分でもびっくりする程あっという間に読み終わってしまいました。
で、今更ではありますが、なぜ長い間積読(つんどく)状態になっていたのか、私なりに分析してみたところ―
先入観とは恐ろしいものです。どうやら本の帯封に、TBS系で放映されたドラマの原作ということで、写真が掲載...
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2008/06/29 12:02 |
一秒の言葉
先日、ネットのニュース欄でこんな記事を見つけました。
“幻のCM”リメークし復活…S社「一秒の言葉」
<「はじめまして」/この一秒ほどの短い言葉に、/一生のときめきを感じることがある。/「ありがとう」/この一秒ほどの短い言葉に、/人のやさしさを知ることがある。>
23年前、美しい詩に彩られた時計会社のCMが、テレビで一度だけ放送された。評判が口コミで広がり、詩は今年、教科書にも載った。その“幻のCM”が、時の記念日の10日、ハイビジョンのリメーク版で復活。民放系BS5局で、それぞれ...
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2008/06/22 11:25 |
徒然の記〈ゆめ・ユメ・夢何夜?〉
今日は「夢」のお話です。
あ、「夢」といっても、「将来の希望」とか「夢想」とかのドリーム的な「夢」ではなくて、正真正銘スリーピー?な「夢」のほう・・つまり、眠りながらにしてあたかも現実であるかのように感じる、お馴染みの「夢」のお話です。
人はなぜ「夢」を見るのでしょう?
フロイトによると、夢とは、「夢を見る人が抑圧している願望が、偽装された形で充足されたもの」、つまり「意識的自我と、無意識的本能との間の妥協の産物」なんだそうで―
難しいことはよく解かりませんが、起きていると...
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2008/06/15 12:47 |
花まんま
ノスタルジックホラーの達人として知られている朱川湊人氏の『花まんま』(文春文庫)という短編集を読みました。
実は「ホラー小説」は元々私の趣味ではないのですが、ついタイトルと表紙に惹かれて読んでみたら・・これがかなり面白くて、「なるほどな〜」と納得させられました。
何が「なるほど」なのかと申しますと、「ホラー」というと、なんとな〜く血生臭い匂いがして、何やら訳の判らない異常人格者なんかが出てきて、「これでもか」と言わんばかりのグロテスクな残虐シーンが繰り広げられる・・ってのが付き物...
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2008/06/08 11:55 |
徒然の記〈戒厳令の季節〉
目に青葉山ホトトギス花に蜂(ハチ) 蟻(アリ)が地を這う蝿(ハエ)が宙飛ぶ
な〜んて・・つい出まかせの冗句を口走りたくなる今日この頃―
今年もやって参りました。我が家にとってはオチオチしていられない、おぞましくも忌わしい季節が―。
何の季節かって?ジャ〜ン・・そうです。春の訪れと共に、新たに“生”を得た昆虫や害虫、その他有象無象の虫どもが、一斉に活動を始める季節のことです。
しかも初夏から盛夏に向かっての今の時季、ヤツらは憎らしいほど活気づいていますから、特に《要注意》なの...
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2008/06/01 12:53 |
ブラフマンの埋葬〈想いのままに・・〉
最近『ブラフマンの埋葬』(小川洋子著・講談社文庫)という、ちょっと《不思議な世界》を、《不思議な手法》で描いた、ちょっと《不思議な小説》を読みました。
まず《不思議な世界》というのは、何よりも物語全体が夢のような、幻想のような、現実のような・・どこか曖昧模糊とした世界を、シュールに、リアルに描いているからで―
《不思議な手法》というのは、物語の場所や時代背景を特定していない・・つまり、いつ、どこで、誰が・・などの特定出来る【固有名詞】を、『ブラフマン』以外は一切排除しているところと...
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2008/05/25 12:45 |
徒然の記〈モンスターピープル〉
日本語の乱れが取り沙汰されている昨今、いまさら私ごときが余計なことを言うのもナンですが・・それにしても、最近の日本人のコトバ使いって、どこか「変だな〜」と思いませんか?
英語、カタカナの多用は今に始まったことではありませんが、何のこっちゃさっぱり分からない新語、省略語、隠語が横行し・・キモイだとか(気持ち悪い)バックレル(しらばっくれる)だとか、チョー(超)だとか、マジ(本当)だとか・・もっとひどいのは、KY(空気読めない)だとか、HK(話変わるけど)だとか・・なぜかアルファベット入り...
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2008/05/18 12:17 |
月と六ペンス〈魂の詩と真実〉
「文学と絵画の融合」なんて聞くと、なんとなく七面倒クサ〜いイメージがありますが・・あの独創的な色使いと特異な画風で馴染み深い、南国の楽園“タヒチ”の風景を遺したゴーギャンの名前は、今や絵画にそれほど関心のない人でも知っているでしょう。
で、そのゴーギャンをモデルにした小説といえば、モームの『月と六ペンス』であることも、おそらくそれと同じぐらい・・つまり文学にそれほど関心のない人でも、知っているだろうと思います。
なので―
今日はその偉大なる作家サマセット・モーム(英・1874〜1...
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2008/05/11 14:14 |
徒然の記〈サドかマゾか?〉
―あなたはサドですか?マゾですか?
って・・しょっぱなから風紀上あまりよろしくない、過激な質問をしてしまいましたが、モチロンこれはあくまでも精神的・日常的なサドっぷり、マゾっぷりのことですので念の為。
ところで、このなんとも怪しげで淫靡な響きのサディズム(サディスト)・マゾヒズム(マゾヒスト)という言葉、その語源を調べてみると―
サディズム・・・《フランスの作家サドの名にちなむ》相手に苦痛を与えることによって性的満足を得る異常性欲。サド。⇔マゾヒズム。
マゾヒズム・・・相手から精...
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2008/05/04 12:06 |
田園交響楽〈罪は生き、我は死にたり〉
ロシアの文豪トルストイは、ベートーベンのヴァイオリン協奏曲第九番『クロイツェルソナタ』から、人間の死をテーマにした小説を遺していますが、フランスのノーベル賞作家アンドレ・ジッドもまた、ベートーベンの交響曲第六番から、人間の愛と真実を追求した小説を遺しています。
で、今回はそのジッドの『田園交響楽』(神西清・訳・新潮文庫)について書きます。
まず、何といっても題名が素敵ですね。牧歌的で、広がりがあって・・・。
のどかな田園風景、小川のせせらぎ、小鳥たちの啼き声、どこまでも澄んだ...
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2008/04/27 13:20 |
徒然の記〈記憶・思い出・時空を越えて〉
今日は『記憶』と『思い出』にまつわるお話です。最近ちょっと「オモシロイな〜」と思う事があったので―。
そもそも『記憶』って?『思い出』って?
記憶・・・過去に体験したことを忘れずに留めておくこと、また、その内容
思い出・・・過去に自分がであった事柄を思い出すこと。また、その事柄
辞書にはこう書いてありますが、要するに「留めておくこと」と、「思い出すこと」の違いこそあれ、双方とも「過去にまつわる・・」という共通点があります。
難しい定義は分かりませんが、一般的に、『記憶』は...
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2008/04/20 12:38 |
ガールミーツボーイ〈ポップコーンが弾けたら〉
初めて恋を知ったのは、いつのことだったのか・・?思い出そうとするといつも同じ夏の情景が浮かぶ。少女時代のあの夏の日々が・・・
ソーダアイスみたいな薄青い空
もくもくと湧き上がる入道雲
遠い緑の葉を茂らせた木々
庭に咲いていた向日葵やホウセンカ
ベランダに干した洗濯物の白いTシャツ
縁側から覗いた和室の奥のひっそりとした暗さ
皿に盛られた水をはじく胡瓜
少年野球のグランドの土ぼこり
...
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2008/04/13 12:04 |
徒然の記〈春はあけぼの*花よりダンゴ〉
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2008/04/05 13:02 |