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日本語の乱れが取り沙汰されている昨今、いまさら私ごときが余計なことを言うのもナンですが・・それにしても、最近の日本人のコトバ使いって、どこか「変だな〜」と思いませんか? 英語、カタカナの多用は今に始まったことではありませんが、何のこっちゃさっぱり分からない新語、省略語、隠語が横行し・・キモイだとか(気持ち悪い)バックレル(しらばっくれる)だとか、チョー(超)だとか、マジ(本当)だとか・・もっとひどいのは、KY(空気読めない)だとか、HK(話変わるけど)だとか・・なぜかアルファベット入りの会話がまかり通っていたりして― 先日も、テレビの或る若者向けのトーク番組で、政治家のおじさんまでが「あの人はKYだから・・」な〜んて自慢げに使っていたのには、さすがにビックリしてしまいました。 それもこれも、元はといえば、これらの省略語は「若者言葉」から始まっているわけですが・・日本人て、昔からミョーに若者におもねる傾向があり、しかもマスコミまでが加担して、あたかもそれを知らないのは時代遅れだと言わんばかりの風潮なので、世のおじさん・おばさん族もついつい受け容れてしまうのかも知れません。 それにしてもキミョーな時代です。とにかく省略語が多すぎます。一体「KY」とか「HK」なんてコトバ、誰が考えたんでしょう?誰が広めたんでしょう? だって、それを言うなら「空気読める」だって「KY」だし、「話変わらない」だって「HK」だから、日本語としての意味を成していし・・・第一、省略語としての醍醐味も、ウイットも、センスも感じられないし・・唯々「こじつけ」にしか聞こえないのは私だけ?プンプン。 な〜んて、まあ、そんなことはどうでもいいか・・いや、よくないか・・いや、いいか・・とか何とかボヤきながらも― そのくせ萌え文化 (もえぶんか)だとか、ネットカフェ難民だとか・・耳慣れない言葉を聞くたびに、「ナニ、ナニ、ナニ?」と耳をそばだててしまい、秘かに調べずにはいられなくなる我が俗人根性の哀しいサガ。というより、実は誰よりも敏感に察知してしまう一般大衆の一人です。 ところで、時代や世相を反映した言葉・・つまり流行語は、そのほとんどが泡沫(うたかた)の如く消え去るものですが、中にはその時代を象徴する言葉として受け継がれてゆく流行語もあるので、一概には侮(あなど)れません。 たとえば、私なんかがざっと思い出すだけでも、戦後テレビの普及と共に、日本人の想像力や思考力が低下したことを憂えて、評論家(大宅壮一氏)が言った一億総白痴化(いちおくそうはくちか)という言葉を始め、昭和元禄、新人類、団塊の世代、太陽族、ウーマンリブ、バブル、ジュリアナ世代、オバタリアン、オヤジギャル、コギャル、プ〜タロウ、富裕層、ホームレス、負け犬・・・・それから、それから・・最近ではジェンダー、ニート、フリーター、ワーキングプア、アダルトチルドレン、メタボリックシンドローム・・ついでに昨年の流行語大賞は?といいますと― ★(宮崎を)どげんかせんといかん ★ハニカミ王子 ★(消えた)年金 ★そんなの関係ねぇ ★どんだけぇ〜 ★鈍感力 ★食品偽装 ★ネットカフェ難民 ★大食い ★猛暑日 だそうですが・・・最も新しいところでは、今話題の後期高齢者な〜んていう忌々(いまいま)しい新語まで飛び出したりして、まさに歌は世につれ・・じゃなかった・・コトバは世につれ、世はコトバにつれです。 そんな中で、『モンスターペアレント』(Monster parent)なるキミョーな言葉を聞いて「ナニ、ナニ?」と思ったのは、つい1年ほど前のことでした。 どうやら、学校に対して自己中心的で理不尽な要求を繰り返す、最近の親を皮肉った造語だそうですが、文字通りモンスター(怪獣・怪物・化け物)のようなペアレント(両親、または親)、という意味の和製英語なんだそうです。 たとえば彼ら怪獣が・・いえ、モンスターペアレントが学校に持ち込む苦情や要望は、「宿題を忘れただけで先生に叱られた。怪しからん!」というものから始まり、 ―うちの子供はテニスが得意なのに学校にはテニス部がない。(だから作って欲しい) ―ピーマンが嫌いだから給食でピーマンを使わないで欲しい。 ―運動会の日取りを変えて欲しい。 ―下校の途中で友達と喧嘩して怪我をした。学校は慰謝料を払って欲しい。 などなど、いずれも常識では考えられない苦情・要望ばかり。しかも学校に出向いて延々と訴えるのはまだ良いほうで、中には弁護士を連れて学校に乗り込み恫喝する親、校長や教師に土下座を要求する親までいるそうで・・ そのため、こういったモンスターペアレントによって精神的に追い込まれ、病気や鬱病、ノイローゼになって退職を余儀なくされる教師が急増しており、中には校長が自殺したケースまであるのだとか。 で、ふと思ったのが、もしかしてモンスターペアレントと言われている親たちって、あの「教育の戦国時代」ともいうべき偏差値教育を受けて育った世代ではないか?と― なぜなら、彼らは小さい時から徹底的に(家でも学校でも)他人を蹴落として自分だけのし上がる教育を叩き込まれてきたので、まともな規律や社会常識を身に付ける暇さえなかったわけですから、自己中心的になるのは当然といえば当然で― いずれにしても、親というのはいつの時代も子供にとってモンスターであることには変わりないわけですが・・こんなモンスターでは困りますよね。 と、ここまで書いて、またまたハタと気づいたのですが、これもつい最近のニュースで知った日本人の110番や救急車の利用事情。 それによると、たとえば最近の110番に掛かってくるものの中には、 ―トイレの紙がないから持って来て欲しい。 ―雨が降ってきたので自宅まで送って欲しい。 ―ゴキブリが出て気持ちが悪いから何とかして欲しい。 とか、恋愛相談をする人までいるそうで・・・救急車なんかでも、 ―病院でもらった薬がなくなった。 ―寒いから灯油を買ってきて欲しい。 ―ストーブの点けかたが分からない。 ―転んでケガをしたので消毒して欲しい。 とか・・中にはタクシー代わりに呼びつける常連客までいるそうです。 どれもこれも(モンスターペアレント同様)昔では考えられないような話ですが、見方を変えれば、「権利意識」ばかり先走る現代人をそのまま映し出している現象、とも言えるでしょう。 また、一方では過剰な期待、過保護、過干渉、無視、肉体的・精神的虐待やアルコール依存症の家庭で育ったがために、成人してもなお内心的なトラウマに苦しんでいるアダルトチルドレンと呼ばれる人々も急増しているそうで・・彼らの子供たちが成人した時、再び親と同じことをしてしまう因果応報の悪循環に直面していたり― かと思えば、 格差に嘆く若者「蟹工船」に共感〈悲しき再脚光 古典では異例の増刷〉という見出しと共に、最近ワーキング プアと呼ばれる働く貧困層・・・つまり正社員並みに働いてもギリギリの生活さえ維持できないといわれている派遣社員やフリーターの若者たちの間で、過酷な労働の現場を描いた昭和初期の名作、『蟹工船』の本が(プロレタリア作家・小林多喜二著)例年の5倍も売れているという記事を読み、 「へ〜、日本の若者もまんざらでもないな〜」 と感心したり、憂えたり― 更に更に・・日本は世界一の長寿国だというのに、お年寄りを後期高齢者などと区別して、まるで無用の長物のような扱いをするあきれ果てた実態!政治の貧困?に対して、またしてもプンプン。 まあ、資本主義社会であれば、ある程度の格差は仕方がないのでしょうが、世の中豊かになればなるほどあちこちにヒズミが出てくるもので、この辺で本気で軌道修正しないと、日本はとんでもない方向に行ってしまうのではないかとの危惧さえ覚え― その意味からすると・・(どの意味?分かりませんが・・)今や日本人全体が、モンスターペアレントならぬモンスター・ピープル化しており、変幻自在に姿を変える『妖怪集団』の中で、日増しに薄ら寒さだけが、じわりじわりと押し寄せてきます。 はてサテ、この先日本人はどうなってしまうんでしょか・・? ン?こんなこと考える私って・・もしかして年のせい? かぐわしきバラの香りに誘われて 春を舞う蝶明日はいずこへ 人気blogランキングへ |
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